1月, 2015年

稽古場日誌 「sheepと唱える、そして眠くなる、という作業仮設」 更新日: 2015年01月20日
現在の課題:各自の「歩行」「呼吸」「重心」
台本:近松門左衛門「女殺油地獄」p366~372
台本:大竹野さん「夜、ナク、鳥」p222~226 NEW!

演出:夜眠るとき、「ひつじ」と数えるか?

ひつじ年らしい?話題。
英語で “sheep” (羊) と “sleep” (眠る) の発音が似ているから、言っているうちに眠くなるという説もあり、
”SHEEPの発音が、寝ているときの呼吸に近いから眠れるのだ、という説。”

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※sheepは、uncounable(数えられない名詞)でしたので、
one sheep, two sheep, three sheep….複数のときsheep”S”とはならないそうで!
fishとかchickenとかといっしょですか…。
Sが、語尾につくと、語感が変わるので、なるほどなと
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「寝ているときの呼吸」を「行為する」ことで、眠くなるのではないかという「仮設」を立てている。

「仮設」を具体的な「方法」として、「行為する」
これが「立稽古」である。(演出より)

現在、稽古場では、「仮設」=「方法」として、役者おのおのの、「歩行」「呼吸」「重心」を獲得する必要がある、という話にたどり着く。

どのような体勢でも(負荷でも)対応できる「身体」を確立し、「集中力」と「緊張」を身体で保証していくには、

自分の持っている体の能力を最大限までいかすには…
体力トレーニング、必要不可欠…。
かー。

稽古場日誌 「生活の中で動いている体では、イメージに出会えない」 更新日: 2015年01月13日
現在の課題:各自の「歩行」「呼吸」「重心」
台本:近松門左衛門「女殺油地獄」p366~372
台本:大竹野さん「夜、ナク、鳥」p222~226 NEW!

今年からくじら企画の大竹野正典さんの「夜、ナク、鳥」の4ページを課題として取り上げる。
めっちゃ、関西弁。ひとりは困難。ひとりは悲惨。

”制約された体が明らかになることが、何かをする、ということになる。”

私たちの体が、私たちの体ではない、制約された体である、ということを知る、
日常生活における体の使い方、
生活の中で動いている私たちの体では、イメージに出会えないのだ、

というところから出発し、

方法的な(具体性のある)体の作業が、何かを「する」、「行為する」ということになる

舞台の上でなにかを行為するということは、
精神的な作業ではなく、具体的な肉体の作業である、
というところで、私たち行為する人間(役者)は、舞台上で本当に人を殺さなくてすむのだろう、
と、解釈した。